診療案内

※このホームページの症例の写真は、全て当院で治療を行ったものです。

歯のトラブルは、メインテナンスでほとんど予防出来ます。
定期的にチェックとクリーニングを受ける事をお勧めします。
メインテナンスの期間は、個々の患者さんにもよりますが一般的に3ヶ月に一度程度です。
インプラントや歯周病などでの特殊な治療をされた患者さんには、2ヶ月毎か毎月のメインテナンスをお勧めしております。
それぞれの方に合った、メインテナンスプログラムを提案致します。

この写真の患者さんは、おいくつでしょうか?
この方、現在76才。10数年前に、全顎的な治療を行い、以来10年以上、3ヶ月に一度のメインテナンスにかかさず来院されています。その為、この10年間は一度も治療を行うことなく、快適に過ごされています。

予防するための3つの大切な要素

1.歯磨き
2.正しい食生活
3.定期検診(メインテナンス)とクリーニング(P.M.T.C )

* P.M.T.C (Professional Mechanical Tooth Cleaning)

P.M.T.C

歯科衛生士が、さまざまな器具とフッ素入りペーストを用いて、全ての歯の歯面とその周辺のプラーク(歯垢)を除去する方法です。

虫歯、歯周病はプラークが原因で引き起こされる病気ですが、近年、歯の表面に付着した成熟したプラークは「細菌バイオフィルム」である事がわかってきました。
細菌バイオフィルムとは「多種多様の細菌が複雑に絡み合って、きわめて安定した集落を作り、一種の共棲関係にあるような状態」をいいます。
このバイオフィルムは、細菌が分泌する多糖体に守られ、強力に付着する為、歯ブラシではなかなか取り除く事が出来ません。また、他の異物の混入を拒否する性質がある為、つけ薬、うがい薬などの効果も限定的です。
PMTCは、このバイオフィルムを剥がしとる手段として、最も能率的でかつ、効果的な方法と考えらえています。

下の写真の患者さんは、右上と右下の歯茎から出血すると来院されました。
放っておくと、歯周病になってしまいます。
他に虫歯などはなく、歯の汚れやバイオフィルムを除去しただけで、出血や症状は改善されました。
以降、定期的(3ヶ月一度)にメインテナンスに来院される事で、健康な歯茎を維持されています。

この様に、放置しておくと、歯周病が進行してしまう様な患者さんでも、初期の段階でメインテナンスを行う事により、長期的に健康な歯と歯茎を維持する事が出来ます。
しかし、日本人のメインテナンス率は、欧米諸国に比べて、はるかに低いのです。

国別で見るメインテナンス率

※歯科構造改革論 熊谷崇 歯界展望Vol.105より引用

今までの日本人の考え方として、歯に虫歯が出来れば、歯医者に行って治せば良い。
虫歯になってから行く場所だったのです。虫歯がなければ、行く所ではない。という意識ですね。
その結果として、どうなったでしょうか?何度も虫歯になっては削り、かぶせをし、最終的には抜歯になり、抜歯した後に入れ歯を作る。。。年齢がいけば、歯は無くなっていくのが当然の様に考えられてきましたね。しかし、昨今では一生自分の歯で健康的に生活する(Q.O.L)という考え方に変わってきています。

少しの生活習慣の改善と、毎日の歯磨きと、定期的なメインテナンスで、一生、健康的に快適に自分の歯で、生活出来れば良いですよね! 私どもは、そのお手伝いをさせて頂ければと思っております。